【家づくり情報】安い土地に潜む注意点
こんにちは！
群馬県桐生市の工務店、小向建設です☆
今日の投稿では、安い土地に潜む注意点についてご紹介していきます。
周囲よりも明らかに価格が抑えられている土地を見ると、お得に感じてしまうのも無理はありません。
しかしその「安さ」には、何かしらの理由やリスクが隠れているケースがほとんどです。
今回は、安い土地で後悔しがちな注意点を、7つまとめました。
これから土地購入を検討している方にとって、見逃せないポイントとなっていますので、ぜひ確認してみてください。
【地盤の緩さに要注意】
土地の価格が安く設定されている場所の中には、地盤が緩い・弱いといった特徴を持つケースがあります。
もし地盤が弱ければ、地盤調査や地盤改良工事が必要になる可能性が高くなります。
この工事には数十万円〜百万円を超える費用がかかることもあり、土地の安さを帳消しにするどころか、かえって割高になることも。
また、地盤が不安定なまま建築を進めてしまうと、後に不同沈下（建物の傾き）などのトラブルが発生するリスクも高まります。
安さだけに目を奪われず、「なぜこの価格なのか？」を必ず確認するようにしましょう。
【生活インフラが未整備の場合も】
見落としがちなのが、水道・下水道・ガスなどの生活インフラの整備状況。
中には、水道管が敷地まで引き込まれていない、ガスの利用ができないといったケースもあります。
これらのインフラが未整備の場合、引き込み工事が必要となり、追加で数十万円〜の出費が発生します。
また、農地だった場所を転用したばかりの土地では、インフラが整っていないことが特に多いため、注意が必要です。
現地を見る際は、インフラの有無も必ずチェックしましょう。
【浸水などのリスク】
価格が安い土地が、ハザードマップで危険エリアに該当していることもよくあります。
・河川の近くで浸水のリスクが高い
・土砂災害警戒区域に指定されている
・過去に災害履歴がある場所
これらのエリアでは、安全面の不安があるだけでなく、住宅ローンの審査が通りにくくなることも。
また、地震や大雨などの自然災害時に、保険金が下りない場合も考えられます。
購入前には、必ず自治体が公開しているハザードマップを確認し、災害リスクがないかを調べておくことが重要です。
【高低差がある土地には追加工事が必要に】
土地によっては、道路よりも敷地が高かったり、逆に低かったりと、高低差があるケースもあります。
このような場所では、造成工事や土木工事が必要になる可能性が出てきます。
これらの工事費用は内容にもよりますが、100万円単位になることも珍しくありません。
また、擁壁については、強度や施工方法に法的基準があるため、専門的なチェックも必要です。
【セットバックが必要な場合がある】
土地の前面道路の幅員が4m未満の場合、「セットバック」というルールが適用されることがあります。
これは、安全な道路幅を確保するために、敷地の一部を道路として後退（＝セットバック）しなければならないというもの。
セットバックが必要な土地では、実際に使える面積が少なくなるため、建物の間取りや配置に制限が出てくることになります。
また、この部分には建築不可の規定があるため、土地の有効活用がしづらくなる点も要注意。
【土地の形状が建築に向いていない】
土地が安くても、形が特殊な場合は建築しづらいことがあります。
・間口が極端に狭い
・奥行きが長すぎる
・三角形やL字型の変形地
・隣地との境界が不明瞭
設計の工夫で対応できることもありますが、通常よりも設計コストがかかることもあるため、事前のプランニングが非常に重要です。
【旗竿地は価格相応の理由がある】
旗竿地とは、道路から細い通路（竿の部分）を通って、奥まった敷地（旗の部分）に家を建てる形状の土地のこと。
道路に面しておらず日当たりが悪くなる可能性や、通路部分に建物を建てられないため使える面積が限られる心配も。
また、将来的な売却時にも買い手が見つかりにくいケースが多く、資産価値という点でも慎重な判断が必要になります。
安い土地は、予算を抑えられるという点で魅力的に映りますが、その安さには必ず理由があるという視点を忘れてはいけません。
購入時にしっかりとリスクを把握し、建築後のトータルコストまで見据えて判断することで、後悔のない土地選びが実現できますよ。
参考になれば幸いです♩
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